【薬剤師ママ徹底解説】赤ちゃんが舐めても安心なファンデーションBest7

赤ちゃんって、抱っこするとすぐほっぺを触ってくるし、頬ずりしてきますよね。
可愛くて、ママとしては嬉しいのですが、メイクがついてしまったら…と考えるとちょっと心配になってしまいます。

だからといって、常にノーメイク！というわけにも行かないことも。

「赤ちゃんにとって、ママの化粧品ってそもそも安全なの？」という疑問から
「ママってメイクしてもいいのかな…」「みんなはどうしてるのかな？」という不安まで、まとめて解説していきます。

最近はほとんどのママ達がしっかりメイクをしてお出かけしています。
ママだって、メイクをしても大丈夫。

ただし、強い成分が入っている化粧品に触れると、赤ちゃんの肌荒れを引き起こしてしまうことも。
赤ちゃんが触っても舐めてしまっても安心していられる「やさしいファンデーション」で、思いっきり赤ちゃんにほっぺたスリスリしちゃいましょう！

おすすめのファンデーションランキングを先に見る

赤ちゃんのママがファンデーションをつけてもいいの？

もちろんママだって、必要ならきちんとお化粧してOKです。
でも、赤ちゃんにとっては大好きなママのお顔を触りたくなるのは当然。
どんなに気をつけていても、赤ちゃんの方からほっぺスリスリしてきたり、ママのほっぺをペチペチ触ってくるのは避けられません。

「さわっちゃだめー！」とイライラするよりは、ファンデーションが赤ちゃんの肌に触れてしまう可能性、お口に入ってしまう可能性も考えて、なるべく安全なものを選んでおきましょう。

ただし、産後一ヶ月の検診が終わるまでは、ママも赤ちゃんもできる限り外出もメイクも控えておきましょう。
生活も大変な時期で、多くのママは洗顔の余裕もない毎日です。

ママのお肌も不安定になりがちなので、負担をかけるのはできるだけ避けたいところ。
どうしてもなにか塗っていないと不安というときは、ファンデーション代わりにうっすらとベビーパウダーを使うのもおすすめです。お肌がサラサラになってきれいに見えますよ。

赤ちゃんがファンデーションに触れたときの影響は？

ファンデーションを塗ったママのほっぺを触ると、どうしても赤ちゃんの手にもついてしまいます。
…が、ほとんどの赤ちゃんでは、触れた程度では影響はありません。

ただ、アレルギーのある子やお肌の弱い子の場合は、ファンデーションの成分によって赤くなったり湿疹ができてしまうことも。
その場合は、まずお水でよく洗い流して様子をみましょう。
だんだんおさまってくれば、大丈夫。
赤みや湿疹が数時間続く、かゆくてご機嫌がずっと悪い…というような場合は、早めに病院を受診してください。
受診する際には、触ったファンデーションのパッケージや現品をもって行くとスムーズです。

赤ちゃんがファンデーションを食べたりなめたりしたらどうなる？

まずは落ち着きましょう。
ファンデーションの誤飲では、基本的に大きな心配はいりません。

見た目やお部屋が大変なことになるので、ちょっとパニックになりますが、国内で販売されている化粧品に「舐めたら死ぬ！」ような毒性の強いものはありませんので、大丈夫です。
ほとんどは何事もなく終わりますし、あっても多少嘔吐したり下痢をしたりする程度です。

ママが使っているものは赤ちゃんも興味津々。
コスメをいたずらするのは「赤ちゃんあるある」なので、大丈夫ですよ。
手が届かないところに置くようにだけ、気を付けておきましょう。

ファンデーションをなめた、食べたときの対処法

口の中や周り、おててなどファンデーションがついてしまった部分をきれいに拭き取ってあげてください。
このとき、ティッシュだと繊維が口の中に残ってしまうので、ガーゼかタオルがおすすめです。
お口のなかのファンデーションを、無理やり完璧に取り除く必要はありません。
無理のない範囲で、見える範囲をぬぐってあげれば大丈夫です。

その後、お水か牛乳を飲ませてあげましょう。
もちろん小さな赤ちゃんの場合はミルクや母乳でOKです。

問題なく飲めていれば、そのままおうちで様子をみて大丈夫。
一日くらいは、嘔吐したり下痢したりする可能性があるので、気をつけて様子を見てあげてくださいね。
心配でしたら、通常の診察時間に小児科を受診してもOKです。

病院へ行く目安

あまり美味しいものではないので、それほど大量に食べてしまうことはありませんが、もしも大量に（チューブ一本分全部など…）飲み込んでしまった場合や、明らかに赤ちゃんの様子がおかしいときには、なるべく早く受診してください。
受診の際は、実際に口に入れたもの（ファンデーションの容器、パッケージなど）を必ず持参して下さい。

また、粉のタイプのファンデーションを吸い込んでしまって咳がとまらない場合なども、病院を受診してください。
（数分で咳が止まればそのまま様子をみてOKです）

参考資料　中毒事故の問い合わせが多い家庭内の化学製品（公益財団法人 日本中毒情報センター）

赤ちゃんのママに安心なファンデーションの選び方

小さな赤ちゃんのいるママがファンデーションを選ぶ時に覚えておきたいのは、以下のポイント。
安心安全と機能面で外せないポイントです。
これを覚えておけば失敗はありません。

産後のお肌に優しいもの

赤ちゃんのお肌が刺激に弱いのはもちろん、産後のママのお肌もゆらぎやすくて不安定。
できるだけ刺激の少ない、お肌に優しいもの、お肌に合うものを選びましょう。

普段はお肌が丈夫なママも、「敏感肌用」「低刺激」となっているものを選んでおくと比較的安心です。

中でもミネラルファンデーションは、もともと手術後などの肌トラブルがある人が使うために開発されたもの。
つけたまま眠れるくらいお肌にやさしく、クレンジングも不要なものが多いので、お肌に負担をかけません。
とくに粉のタイプなら、顔の上にさっと乗せるだけなのでお肌をこすって痛める負担もありません。

とはいえ、直接肌に触れる「合うかどうかは使ってみないとわからない…」というものなので、心配な場合は、トライアルセットのあるものを選んで、まずは試しに使ってみるのがおすすめです。

においがきつくないもの

赤ちゃんは大人よりも敏感なので、においがきついとストレスになってしまいます。
赤ちゃんが小さいうちは、なるべくにおいの少ないコスメを選びましょう。

ママの好みで、どうしてもにおいがほしければ、天然アロマの香りならOKです。
オーガニックコスメには、お肌に優しくて天然アロマの香りがするものがたくさんあります。

赤ちゃんが触れてもなめても安心なもの

基本的に日本国内で販売されているコスメは、赤ちゃんが多少触れてもなめても大きな問題にはなりませんが、少しでも安心なものを選びたいところです。

パラベン、紫外線吸収剤、合成香料、石油系界面活性剤など、刺激があるとされているものはできるだけ入っていないものを選ぶのが基本ですが、ママのお肌と同様に、赤ちゃんによっては「実際に触ってみたらNGだった！」なんてこともあるので、トライアルセットで試せると安心です。

石けんで落とせるもの

赤ちゃんのいるママがファンデを選ぶ上で最重要なポイント。
どんなにお肌に優しいファンデでも、クレンジングが必須な時点でお肌への負担は避けられません。

クレンジングでこするのはお肌に負担をかけますし、ダブル洗顔することで肌の負担も倍増。
石けんだけで落とせるものなら、一度の洗顔でさっと落とせて負担も最小限で済みます。

また、クレンジング必須のファンデーションが赤ちゃんについてしまうと、赤ちゃんを石けんで洗っただけでは落としきれないことも。
石けんだけで落とせるタイプなら、普通にお風呂に入れてあげれば、きちんと落とすことができて安心です。

時短で使えるもの

赤ちゃんがいると、じっくりメイクをしている時間は取れません（マジで）。
できればワンアイテムでベースメイクのすべてが済むものが楽です。

手間がかかるアイテムだと、メイクをすること自体が難しく、面倒になってしまうくらい大変です。

紫外線（UV）カット効果があるもの

産後のお肌はゆらぎやすく、紫外線の影響を受けやすくなっています。
無防備に紫外線をあびると、あとになってシミやしわなどの原因になってしまうことも。
たとえメイクをしなくても、UVケアだけは忘れずにしておきたいところです。

UV下地をぬってからファンデーションとなると、お肌への負担もメイクの手間も増えてしまいます。
ファンデーションにUVカット効果が含まれているものだとラクです。

カバー力があるもの

産後のお肌はとにかく乱れがち。
赤ちゃんのお世話に必死で、自分が食べるものは後回し。
栄養バランスどころではない…なんてこともよくあります。

ニキビができたり、寝不足でクマができていたりが日常なので、ちょっとでもきれいに見せるためには、カバー力もそれなりに必要です。

崩れにくいもの

赤ちゃんと一緒にいると、とにかく汗をかきます。
真冬でも、ダウンをきて赤ちゃんを抱っこしていると汗だくに。

崩れやすいファンデだと、出かけて30分でほぼすっぴんなんてこともあります。
それなのに、お出かけ先で「ちょっとトイレでメイク直し」なんて余裕もありません。

朝つくりあげたメイクがどこまで崩れないかが勝負！ということが多いのも現実です。
崩れにくさは忘れがちですが、ママが使うファンデとしてはとても大切なポイント。

赤ちゃんがなめても安心のファンデーションランキング

実際に私が使っているものを中心に、成分を確認した上で、赤ちゃんをもつママにも安心しておすすめできるファンデーションを7種類ピックアップしてみました。
ランキングにしてありますが、こちらに上げたものは、基本的にどれを選んでも大丈夫です。

パウダータイプからリキッドタイプ、成分を厳選したミネラルファンデから、ドラッグストアで購入できるプチプラコスメまで幅広く集めておきましたので、使いやすいものを選んでください。

赤ちゃんに安心のファンデーション比較一覧表

比較表はこちらからどうぞ

赤ちゃんがいてもファンデーションを長持ちさせるコツ

汗をかく、メイク直ししにくい、赤ちゃんに触られる…と、過酷なママのファンデーションを、少しでも長持ちさせるには、以下の5つのポイントが大切。

産毛を処理しておく

産毛があると、どうしてもファンデーションや化粧下地がムラになりがち。
ゆっくりムダ毛処理している時間はあまりないかもしれませんが、赤ちゃんが寝静まった夜や、パパが見てくれる休日のお風呂タイムなど、時間を見つけて産毛の処理をしておきましょう。

乳液やクリームを塗って肌を保護した状態で、フェイス用のカミソリを使ってすべらせるように上から下へと剃っていきます。
処理後はしっかり保湿を忘れずに。

きちんと保湿してお肌を整える

きれいなメイクはきれいなお肌から。
日々のスキンケアをなるべくしっかりしておきましょう。

……といっても、そんな余裕はない！ので、大変な方はオールインワンにしてしまうと楽です。
超完璧に仕上げる必要はないので、可能な限り手間を省いて、お肌がそこそこの状態をキープしていきましょう。

メイクをする前にも、しっかり保湿しておくのはとても大切。

メイク崩れの大きな原因は「皮脂」。
過剰に皮脂が分泌されるのは、お肌が乾燥している証拠です。
しっかりうるおいを補ってあげることで、皮脂の分泌もセーブすることができます。

保湿美容液をプラスしてあげるのもGOOD。

スキンケアのあとは時間をあける

これまたなかなか難しいのですが、少なくとも、スキンケアをしてまだお肌が湿っている状態でメイクをするのはやめましょう。
スキンケアをしたら、とりあえず赤ちゃんの着替えをさせるなど、別のことを進めながら待ちます。
最低でも5分は待って、基礎化粧品をしっかりお肌に浸透させてあげましょう。

このとき、余裕があればハンドプレスしてじっくり染み込ませてあげることができればBEST。

お肌の表面がサラサラになったら、いよいよメイク開始です。

リキッドファンデはスポンジでなじませる

リキッドファンデは指先でササッとなじませてしまいがちですが、細かい部分を水に濡らしたスポンジでしっかりなじませていくことで、仕上がりもきれいになり、崩れにくくなります。

ルースパウダーで仕上げる

仕上げにフェイスパウダーを、Tゾーンをはじめとしたテカりやすい部分に塗っていきます。
つけ過ぎは厳禁。厚塗りに見えてしまいます。

大きなブラシでくるくるっと優しくのせてあげてくださいね。

赤ちゃんのママの化粧品に薬剤師が答える！Q&A

まとめ：赤ちゃんがなめても安心！ママのファンデーション選び

赤ちゃんがいても、メイクはしてOK。
赤ちゃんにも、ママの肌にも優しいファンデーションを選んでおくと安心です。

どんなものが良いのか迷ってしまった場合は、以下を参考に。

• とりあえず、一番安心でおすすめのもの　→エトヴォスミネラルリフレクティングスキンパウダー※トライアルセット有
• プレストタイプで持ち運びしやすいコンパクト　→トゥヴェールミネラルパウダリーファンデーション※色交換ok
• 毎日日焼け止め＋アルファとして　→HANAオーガニック ウェアルーUV※トライアルセット有
• プチプラでドラッグストアで購入できる　→セザンヌBBクリーム

まずは気になったものをいくつか、トライアルセットで試してみるのも楽しいですよ。
赤ちゃんがいるから…と我慢しすぎず、自分の気持ちも大切にしてあげてくださいね。