薬剤師で3児の母、ゆりです。
冬場は空気が乾燥して、普段はそれほどお肌のトラブルがない赤ちゃんでも、突然乾燥が気になったり、カユカユになってしまう子も多いのです。
大人でも乾燥が気になる冬は、お肌の薄い赤ちゃんにとっては、まさに「過酷」といって良い環境。
鼻水を垂らしていたら、おはなの周りが赤くなってしまったり、
寒いからと思って厚着させすぎたら、あせもになってしまった…なんてことも。
肌トラブルは、悪化すると湿疹になってしまったり、かき壊して「とびひ」の様になってしまうこともあるので、スキンケアは特に大切です。
冬のスキンケアのポイントは「清潔」「こまめ&たっぷりの保湿」「お部屋の湿度」です。
これまでスキンケアが必要なかった赤ちゃんでも、冬場はしっかり保湿してあげたほうがトラブルを防げます。
詳しく解説して行きますので、カサカサの季節を一緒に乗り切りましょう!
冬の赤ちゃんのスキンケアのポイント
冬のスキンケアは、5つのポイントに気をつけましょう。
- 保湿剤はたっぷり使う
- 最低朝と寝る前の二回は保湿ケア。プラスしてこまめに保湿を
- お風呂の温度と時間に注意
- お部屋の湿度を快適に保つ
- 必要に応じて保湿剤を冬用にチェンジ
詳しくお話していきますね。
保湿剤はたっぷり使う
ベタベタしちゃうから…と、少量しか使わないママも多いのですが、保湿剤(ベビーローション、ベビークリーム)は、たっぷり塗るのが基本の使い方です。
保湿剤の量が少ないと、ママの手と赤ちゃんのお肌がこすれて、逆にお肌に負担をかけたり、乾燥の原因になったりしてしまいます。
たっぷりの保湿剤でスキンケアすれば、スルスルと滑るように塗れるので、ぜひ試してみてください。
目安の量としては、大人の手のひら二枚分の広さに塗るために、ベビーローションなら一円玉くらいのサイズ。クリームタイプなら、大人の人差し指の第一関節までの量が必要になります。
塗った後にティッシュペーパーがペタっと貼り付くくらい、たっぷりと塗るのがポイント。
塗った直後はテカったりベタついたりしますが、そのうちお肌に吸収されてもっちりと仕上がりますので、気にしないで大丈夫。
最低朝と寝る前の二回はスキンケア。プラスしてこまめに保湿を
保湿のタイミングは、基本的に「朝おきたとき」と「夜入浴後or寝る前」の二回。
夜は、お風呂に夜入れるのならお風呂上がりでOK。お風呂は日中という場合は、お風呂上がりと寝る前の両方保湿ケアをしてあげましょう。
冬の場合は、お外から帰ってきたときにほっぺたが真っ赤になっていたり、涙や鼻水、離乳食の食べこぼしを拭き取ったあとなどは、できるだけ保湿剤を塗ってあげてください。
基本の保湿タイム以外に、「乾燥に気がついたらいつでも塗る」「お肌を拭き取ったり洗ったりした後は塗る」を徹底するだけで、冬場の乾燥はかなり防げます。
お風呂の温度と時間に注意
赤ちゃんは冬場でも汗をかきますし、新陳代謝も活発なので、毎日きちんとお風呂に入れて清潔にしてあげましょう。
清潔にしてから、しっかり保湿するのが、スキンケアの基本です。
ただし、お風呂の入り方には注意が必要。
冬は温まりたくて、熱いお湯に入りたい!と思いますよね。
外が寒いと、どうしてもお風呂の温度が高くなりがちです。
ですが、赤ちゃんにとっては、熱いお湯は大敵です。
体が小さい赤ちゃんは、のぼせやすいので、すぐにのぼせてしまいます。
また、熱いお湯は、お肌の潤いを奪う原因にもなってしまうのです。
(油汚れをお湯で落とすとスッキリ落ちるのと同じ原理。大切な皮脂を落としすぎてしまいます)
ママやパパには物足りないですが、赤ちゃんと一緒につかるお風呂は、ぬるめの赤ちゃん温度に設定してあげてください。
もちろん、ぬるい温度でも長湯は厳禁です。さっと洗ってさっとあがるのが基本。
二人以上体制のときは赤ちゃんをパスした後、ママやパパだけになってから温度を上げてゆっくり入るのもおすすめです。
洗い方にも要注意。
基本的にタオルやスポンジでゴシゴシこする必要はありません。
よく泡立てた泡で、なでるように洗ってあげるだけで、赤ちゃんの汚れは落ちます。
首のシワや足のくびれなどは、しっかり広げて優しく洗ってあげましょう。
特に乾燥が気になるときは、赤ちゃんの全身を石けんで洗うのは週に一度か二度にして、あとはお湯を流すだけでもOK。
汚れが気になる髪の毛とお尻だけ、毎日よく泡立てた石けんで洗ってあげてください。
お風呂から出た後は、なるべく早く、しっかりスキンケアして上げてくださいね。
お部屋の湿度を快適に保つ
お部屋を暖かくしようと暖房をかけると、どうしても湿度が下がって乾燥してしまいます。
暖房をつけたら、かならずセットで加湿もプラスしてください。
加湿器なんて持っていない…という場合は、お鍋でお湯を沸かすだけでもOKです。
バスタオルを濡らして、お部屋に干しておくだけでも、見た目はアレですがしっかり湿度は上がります。
お部屋をきちんと加湿すると、お肌の乾燥がやわらぐのはもちろん、風邪やインフルエンザなどのウイルスの繁殖を抑えることもできるので、赤ちゃんがいるお家は、ぜひ加湿を忘れずに。
必要に応じて保湿剤を冬用にチェンジ
保湿剤って、一度「コレ」と決めてしまうと、なかなかチェンジすることを思いつきにくいのですが、赤ちゃんの場合は、外の環境はもちろん、月齢によってもお肌の調子はコロコロ変わります。
お肌の状態はこまめに観察して、必要に応じて柔軟に対応していきましょう。
今まで調子が良かったベビーローションでも、「なんか最近、乾燥してる気がする…」と思ったら、保湿力不足のサイン。
保湿力の高いクリームタイプのものや、オイルタイプの保湿剤も組み合わせて使用することで、お肌の状態が落ち着いてきます。
ただし、かさつきが酷くなってかきむしってしまうような場合には、早めに皮膚科を受診してください。
「なんかちょっとカサカサする」程度でも、気後れせずに受診して大丈夫ですよ。
参考オススメのベビークリーム5選。赤ちゃんのための正しい選び方とは?[ベビスキ]
まとめ:冬場の赤ちゃんのスキンケアのポイント
冬の赤ちゃんのお肌は、とても過酷な状況にあります。
- 毎日きちんとお風呂で清潔に。お湯はぬるめで、時間はさっと済ませます。
- たっぷり&こまめに保湿ケア。
- 乾燥が気になるようなら、保湿剤を変えたりプラスします。
- 暖房と加湿はかならずセットで
「うちの子は乾燥しないから」と思っていたら、突然カサカサになってびっくり!なんてこともよくある冬。
赤ちゃんのお肌は、こまめにチェックして、早めの対策をとってくださいね。